トヨタ純正 T-Connectナビ NSZT-W68T にてハンズフリーで電話着信しない不具合
2022/03/12追記:この不具合は携帯電話をT-Connect動作確認済み携帯電話に買い替えることで解決しました。
------------追記ここまで------------
トヨタ純正ナビNSZT-W68Tで携帯電話の着信をしない不具合がありました。運転中にハンズフリーで電話に出られなくて何もできなかった。携帯電話本体の着信音が鳴っているのに、ナビは地図を表示したままで着信画面が表示されず、車両のスピーカーからも着信音(ナビ内蔵の着信音1)が鳴らないという状況。
初期設定時にヘルプネットでの発呼(手動保守点検)はできていたので、携帯電話とナビが正常にBluetooth接続されていると判断していましたが、着信がナビに無視されるのは盲点。
検証を進めると、一度でもナビから電話を掛けると、その後は(車両のエンジンスイッチ<パワースイッチ>をオフにするまでは)正常に着信できるようになることが判明。パターンとしては、「ナビの電源オン→Bluetoothで携帯電話を接続→着呼」はナビで着信できない不具合があるが、「ナビの電源オン→Bluetoothで携帯電話を接続→ナビから発呼→(終呼)→着呼」は正常に着信する。ヘルプネットの手動保守点検も後者のパターンなので不具合に気付けない。
だから、運用回避策として着信がありそうな予感がしたら、車に乗り込む際にナビから117とかの無害な番号に電話を掛けておく運用にするしかない(面倒+通話料の無駄)。
なお、HOME画面の設定(取説23頁)で「電話」を登録すれば、ワンタップでHOME画面から発呼できる(取説442頁)ので、電話を掛けること自体は、さほど面倒でもない。
この発呼する電話番号は、手持ちのiPadの電話番号(データSIMの020番号)でもテストしてみたが、初回のみ発呼に成功し(「お掛けになった電話番号への通話はお取り扱いできません」とのアナウンスが流れる)、2回目以降の発呼は即時に失敗する。
初回で無効な電話番号だとナビに認識されると、2回目以降の同一番号への発呼がナビ側でキャンセルされる仕様になっている。
そして、この無効な電話番号は、ナビの電源を切っても記憶される。相手が020番号なら通話料がかからず都合が良いのだが、面倒な仕様にしてくれたものだ。
いろいろ調べると、着信試験番号111なら通話料もかからず、ダミーの発着信として使えるので暫定対策として利用することにした。
本機の面倒な仕様はもう一つあって、ナビから電話を掛けると通話中画面の「ハンズフリー通話」の作動表示灯がデフォルトでオフなので、手動でオンにしないとハンズフリー通話ができないことだ(取説447頁)。これも車両のエンジンスイッチをオフにすると、ハンズフリー通話もオフに戻ってしまう。
ユーザは運転中にハンズフリー通話するためナビでBluetoothの設定をしたのだから、ハンズフリー通話は常時オンにする仕様が良いと思うのだけど。
NSZT-W68Tの仕様は、Bluetooth Specification Ver.2.0以上(Ver.3.0+EDR以上推奨)、HFP Ver.1.5(Ver.1.6以上を推奨)と取説に記載。
ナビゲーションソフトウェアバージョンはVL57111C、地図更新画面(取説523頁)で表示されるナビバージョンは0002。
ナビの「ACC ON時の自動接続(取説464頁)」は「する」に設定。
ナビ側でBluetoothに登録してある携帯電話は(N-04Aの)1台のみ。
携帯電話NEC N-04Aの仕様は、Bluetooth 標準規格 Ver.2.0+EDR準拠と取説に記載(HFPについてはバージョン記述なし)。
仕様的には問題なさそう。
(携帯電話が古いせいで繋がらないというなら)携帯電話を買い替えるのが、対策として手っ取り早いかも。
→(2022/02/27追記)ガラケーからAndroidスマホに替えたところ、着信の不具合はありませんでした。ハンズフリーもデフォルトでオンです。しかも、ナビ側の電話画面自体がガラケーの時と少し違ったので、ナビの内部動作も携帯電話側のBluetoothのバージョンによって違っているようです。
追記
このナビの音声操作も残念な仕様になっている。
・T-Connect(web/パソコンサイト)で登録したGメモリをWi-Fiでナビにダウンロードしても、Gメモリの地点カナ(名称読み)がナビに転送されない。なので、ナビの音声操作で目的地のセットができない。運用回避策としてナビ側で名称読みを手入力しないといけない(二度手間だ)。なお、手入力された名称読みはWi-Fi同期しても保持される(取説487頁)。
・ナビで目的地を検索する際に、ナビ内蔵の地図でも施設の「名称読み」が登録されていないものが多く、音声操作で目的地のセットができない。メモリ地点に登録した上で、名称読みを手入力しないといけない。→(訂正)ナビに「名称読み」は登録されていたのだが、正式名称の前方一致検索であるため検索に引っかからなかっただけだ。つまり、施設名の略称(部分一致検索)や愛称で音声検索することが出来ない。Googleの「もしかして○○?」みたいな気の利いた検索をしてくれない仕様なのだ。
無料のサービスと比べてなんだけど、音声操作ならYahoo!カーナビの方がマイナーな施設でも柔軟に検索してくれて便利だぞ。このNSZT-W68Tを購入する前はYahoo!カーナビを使っていたので、カーナビを比較する際の基準になってしまっているが、このレベルでは(値段の割に)カーナビ専用機のふがいなさにがっかりしてしまう。
目的地の音声検索で、すぐに使えたのは「自宅に帰る」だけ。メモリ地点の名称読みを登録するのが激しくめんどくさい。