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この作品，観ていてラノベを読んでいるような錯覚を覚えます．原作はコミックなのですけどね．
セリフの間合いの取り方や，村雨純夏(cv.高垣彩陽)の心情を表すように使われるピアノの使い方のせいでしょうか．

風間汐(cv.高本めぐみ)が感情をストレートに出してくるのは少し違和感がありましたね．
1話Bパートの図書館のシーン．

村雨純夏の方を向いて泣いている風間汐なんですが，普通，泣き顔は人に見られたくないから下を向くか，相手に背を向けるんじゃないか？と思い違和感を感じました．
でも，このシーンをあらためて見返してみると，村雨純夏が自分を探しに来たので，風間汐が顔を上げたようにも見えますね．

とはいえ，1話昼食後のシーン．
「ということは，た，例えば私なんかは？」

「あ，ごめんね．私かわいい女の子が好きなの．」

とか，図書室で「ありがとうございました」と言った先輩，綿木千津香(cv.早見沙織)に萌えるシーンもあった．

これらのことから，風間汐は感情をストレートに出すことにためらいがなく，あながち不自然な行動とはいえない，と納得しました．確かに女子高の志望理由に「かわいい女の子が好きだからです！」って断言するキャラなら何でもありだわな．

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2話は男の娘もの．百合だけじゃないのか，この作品．どこまで贅沢なんだ．

クラス委員の会議で朱宮正樹(cv.清水彩香)の告白シーン．ちょっとした視線のやり方や表情から村雨純夏を元気づけたいという感じが伝わってきて上手い描き方だと思いましたね．それにしても朱宮正樹は漢だ．ああいう告白はできねえよ，普通は．
「僕は．．．村雨さんはかわいいと思うよ．」

「はぁ！？」

村雨純夏の尋常でないうろたえ方が可笑しい．

その後，「風間，あたし，かわいいって．かわいいんだって．」と，うれしさを伝えたい相手が風間汐だったとは．朱宮正樹は報われそうにありません．

Bパート，コンビニの前で山崎アケミとばったり会い，山崎アケミの正体がばれたシーン．
朱宮正樹は村雨純夏に気に入られたくて女装していたと告白します．ちょっとしんみりした後で笑いを取りに行く落とし方が良かった．
「あの．．．僕じゃダメですか？」

「ダメ．．．って言ったら諦められる？」
「．．．」

「だよねー．あたしも無理だ．どんだけダメって言われても，やっぱり好きだもの．」
「ホント．．．片思いってやつはさ．．．」

「ん？ちょっと待て！あたし，男に負けたの？かわいさで？」

「え．．．(苦笑い)」

「でも，僕は村雨さん，かわいいと思います．」
「そんなフォローいらんわ！」

村雨純夏は，朱宮正樹の気持ちを知っても「いい友達」としか見ないでしょう．でも，教室や委員会活動とかで過剰に意識して失敗とかしそうだ．

余談だが「そらのおとしもの」2話のEDのせいで「ささめきこと」OPのこのシーンがパンツに見えて困る．