紅 kure-nai 3話 偽者の顔
学園内での九鳳院紫(cv.悠木碧)と崩月夕乃(cv.新谷良子)の修羅場(なのか?)が今回の見もの.
このシーンで使われているピアノがほのぼのした空気を作っています.その空気感と逆に九鳳院紫が声を張り上げて精一杯にセリフを喋るミスマッチ感が面白い.九鳳院紫の中の人,若い割りに上手いから,このシーンが映えるんだね(今期始まった他の作品に若手の棒がいたということを暗に言っているわけじゃありませんよ).
この作品のサウンドトラックは,妙な空気感を持っていますね(特に予告).Aパート最初で武藤環(cv.真田アサミ)と九鳳院紫が昼ドラを見ているシーンでは三味線ぽい音楽でしたし,他は軽い感じのピアノが多いような気がする.
昼食時に紅真九郎(cv.沢城みゆき)が崩月夕乃から「誰を護るんですか?女性?」と訊かれて,一瞬躊躇するように「お,男です!おっさんです!憎たらしい感じの.」と答えるシーンは,紅真九郎なりの気遣いとみていいんでしょうか.崩月夕乃に対する好意が入っていると解釈したのですけど.九鳳院紫のことは秘密にしているとはいえ,護衛対象の性別なんかどちらでもいい事だからね.でも,紅真九郎から崩月夕乃に昔世話になったという恩義は見えるのですが,それ以上の感情は押し殺してる感じなんですよね.周りの人間との距離感の持ち方というか.
こういう場合,煮え切らない態度とか出してくるのが常套手段なんですけど.そういう態度は村上銀子(cv.升望)の方が分かりやすいような.
野球部のシーンは1回目ではさらっと見逃したけど,2回目の視聴で気付きましたよ.この最後までかみ合わない会話の面白さ.
「みんな同じ服を着ている.」
「ユニフォームだからねぇ.」
「給仕のものと同じだな.」
「そ,そ,球児だからね.」
「あいつらはメイドなのか?」
「あー,ある意味尽くしてるな.」
「給仕も普段こういう訓練をしているのだな.」
「結構,つらいよー.」
「そうだろうな.今後は給仕達の些細な間違いくらいは許してやろう.」
「ああ,そうしてやってな.」
「で,これで熱いものをつかむのか?」
「ある意味,熱いな.」
「ふーん.」
紅真九郎が崩月夕乃に「護衛対象がおっさんだと嘘をついていた」ことや「九鳳院紫と一緒にいるのは仕事」と言うのを聞いて九鳳院紫は傷つきます.それは,次の電車のシーンに繋がり,そこから九鳳院紫の母親の話にまで展開する部分は上手いですね.
紅真九郎のような熱血派は九鳳院家のようなものに関わっていくと,面白い動きをすると予想できるので,これから面白くなるのだな.
この作品のDVDのCMは,ちょっと違う方向に力が入りすぎている気がする.OPが「Love Jump」(栗林みな実),EDが「crossing days」(新谷良子)と豪華な顔ぶれだし,耳に残る曲だから,他の作品同様,DVDのCMにOPかEDを流した方が印象に残ると思うのだけど.それでは「ありきたり」と思われたか.
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