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ガンスリンガー・ガール/GUNSLINGER GIRL -IL TEATRINO- 6話 チベタンテリアの引退

いつも社会福祉公社に負けを強いられる五共和国派という流れの本作品.五共和国派は雑兵のように殺られる役目なのですが,この回は五共和国派のニノ(cv.関俊彦)を掘り下げてきました.あらためて五共和国派も生きた人間なんだよ,というメッセージを送ってきます.
普通,悪者側の戦闘員というものは,幾らでも替えの効く「日本の労働者」みたいな扱いで,そこに個々の人生が描かれたりしませんが,こういう話も面白い.この次の7話「カテリーナ 復讐の円環」では,フランカ(cv.平田絵里子)の過去を,ニノの話に続くように描いていて物語に奥行きを出しています.

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Aパートの最後.リコ(cv.塩野アンリ)が壊してしまった万華鏡を,ヘンリエッタ(cv.阿久津加菜)が店に持ち込む場面がいい.ニノの喋り方が渋いんです.見た目は若いんだけど,何かを悟ったような穏やかな話し方がいい.

「いらっしゃい.」
「ここで骨董品の修理をしていると聞いたけど.」
「たいていのものは直しますよ.見せて下さい.」
「あ~~,これは珍しい万華鏡だ.今,忙しいんで,しばらく時間が掛かりますけど,いいですか?」
「しかたないな.」
「....(ヘンリエッタ涙目)」
「ん?いや,気が変わった.3日でやりましょう.」
「え?」
「ええ?」
「私のような雇われ人にはね.何かやりがいが必要なんですよ.女の子をこれ以上,悲しませちゃいけない.」
「くすっ.(頬を赤くするヘンリエッタ)」
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「平日の午後,目を腫らした女の子が万華鏡を持ってきた.こいつからは微かに松やにの匂いがする.」
「松やに...きっとバイオリンの弓に使うやつでしょう.」
「なんだかドラマを感じる依頼じゃないですか.そういう仕事が好きなんですよ.」
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イザベラ・ダンジェロ(cv.幸田直子)のセリフ「夫の遺志を継いで橋を完成させようと思ったけど,それが大勢の血を流してまで,するべきなのかどうか.」と,
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ニノのセリフ,
「俺はもう活動家として限界だ.兄貴が死んでから,ずっと疑問が頭から離れない.俺達のすることは,人を殺してまでする価値があるのか?ってな.」
「ニノ.」
「昔はそんなこと露ほども思わなかった.」
「気に入らないわ.」
「だろうな.だが,何れ分かるようになる.」
「どうしてそう言い切れるの?」
「フランカ...お前は何と戦っているんだ?どうしたら勝利を収められる?」
「うっ...」
「親父さんの敵を討つとして.それは誰を殺せば達成されるんだ?」
「今のうちからよく考えておくんだな.俺みたいに年老いて走れなくなった犬になる前に.」
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は,両方とも言いたいことは同じ.憎しみ合いは何も生まないし,橋ごときに命を掛ける価値もない,というメッセージ.
でも,日本の公共事業だと,利権や金が絡んで命が軽んじられることもあるよなあ.
なんともヤな世の中だねえ.

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