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放送前に009-1ミレーヌ・ホフマン(cv.釈由美子)のキャストが発表された時点で，「素人を起用して棒読みアニメでもやるつもりかぁ」と，ほとんど期待していませんでした．それでも1話を観た限りでは，出来は良かったと思います．ていうか最近の粗製乱造アニメと比べるまでもなく，ちゃんとしたスタッフを揃えて丁寧に作ってるんだよなあ，というのがわかります(いや，当たり前の事なんだけどね)．
ま，ミレーヌ・ホフマン自身が沈着冷静であまり感情を表に出さないキャラクターなので，中の人を誰がやっても一緒という意地悪な見方もできますが．でも，Bパートの「しまった．あのヘリにドクターソユーズが．」というセリフなんかは，もっと感情を入れた方が演出的に良いと思います．

絵柄は何か古い感じがするものの，妙に背景が綺麗なので，そっちに目が行ってしまいます．そのせいか，逆に新鮮な印象も受けますね．それに音響も良かった．
本作品は石ノ森章太郎の原作だとは知っていたものの，その原作が40年前のものとは思えませんね．ある程度今風に改変してアニメ化しているだろうとは思いますが，それでも作品としてのレベルは高い方です．

009-3ヴァネッサ・イベール(cv.雪野五月)が映像を出す際に首の後ろの端子から映像を取り出したのには驚きましたね．ええ，望遠カメラになる義眼なんかも攻殻機動隊を連想してしまいますよ．