« シムーン 25話 パル | トップページ | IE7日本語版が公式リリース »

シムーン 26話 彼女達の肖像

出来はいいのですけど,26話を見終わっても物語として消化し切れてない感じが残りますね.
でも,決して出来が悪いと言うわけではなくて.2006年の作品としては1番か2番でしょうね.まあ「涼宮ハルヒの憂鬱」の完成度の高さは別格ですから.それに比べるとシムーンは最初の取っ掛かりが悪かった.最初に世界観や専門用語に馴染めないという立ち上がりの悪さがありましたからね.あれが無ければシムーンの評価はもっと高かったでしょう.

26話に戻って.
古代のリモネ(cv.能登麻美子)が後進達であるアイラ(cv.森永理科)とハンナ(cv.名塚佳織)の前に籠を持って現れます.この籠,ユン(cv.名塚佳織)の持っている籠と同じ意味なんだろうね.ユンは籠について風習だと言っていましたから,リモネが始めた事が後世に伝わったと考えるのが妥当かも?で,そのリモネは,ユンの真似をしていたのだとしたら誰が最初なんだ?ということになりますが.

このシーンのアイラとハンナは,すがすがしいくらいのさわやかな表情.リモネが悲しそうな顔をしているように,翠玉のリマージョンをすれば元の生活に戻れないことは分かっている筈なのにです.巫女様にとっては,ある種の犠牲(生贄みたいなもの)を強いる筈なのに.義務感でなく信仰心だけでこんな顔が出来るもんなんでしょうか?
その上,時間跳躍の手段である翠玉のリマージョンが古代では豊穣をもたらすものと解釈されているのも妙です.その点について,リモネがツッコミを入れないのも妙です.どう解釈すればいいんだろう?

この回,演出的に時間軸がかなり交錯します.展開についていけないわけではないけど,時間軸が変わるなら「ゼロの使い魔」みたいなシーンチェンジのコマを入れた方が親切だな.

嶺国の巫女による朝凪のリマージョンのシーン.ネヴィリル(cv.高橋理恵子)の「古い文献で読んだことがある.旅立つ仲間を送るための...」という台詞.この古い文献は,リモネ(またはネヴィリル?)が古代に執筆したのかもしれませんね.少なくとも勉強苦手そうなアーエルじゃ無いことは確かです(朝凪のリマージョン知らなかったし).
その文献を後世のアルクス・プリーマの図書室でリモネやネヴィリルが読んで勉強したと...あれ?
それにしても嶺国の巫女様達の朝凪のリマージョンというニクイ演出には脱帽だね.それまでみんな追跡隊だと思ってましたから.


リモネが古代の人達に「アーエル=最上の愛」という言葉を伝えるシーン.あー,ここから嶺国の言葉にアーエルという言葉が加わったということか... でも,そのリモネがアーエルの意味を知ったのはアルクス・プリーマの図書室ですからね.その頃は自分が言いだしっぺになるとは思わなかったでしょうに.
いや,それより気になるのが次のドミヌーラ(cv.ゆかな)の立ち去るシーンです.キラキラした粉はオナシアの歩いた後に出てましたからね.しかも,病床のドミヌーラがしきりに手を気にしていたのも気になります(オナシアが腕をユンに見せるシーンを思い出す).以前にオナシアがコール・デクストラに属していたとか,どうもオナシアとドミヌーラの関係についてミスリードを誘う気満々な感じなんですけど.実際のところどうなんでしょう?
二人は顔も中の人も違うので,自信は全く無いですけどね.そのあたりはヘリカル・モートリスの中を見た副作用とか無理な言い訳でもすれば「あり」なんじゃないかと...


大人になった巫女様達は随分変わりましたね.特にパライエッタ(cv.小清水亜美)は変わったなあ.美人で雰囲気はやわらかいけど,中身は随分しっかりしていた.シヴュラの頃のへたれ具合が嘘のようだ.


25話,26話とタンゴが長く流れました.おかげでサントラCDのⅠとⅡを勢いで発注してしまいましたよ.なんでかなあ,と思ったら「蔵出シムーン・シヴュラ辻谷耕史(音響監督)第3回」を読んで理由が分かりました.
――引用ここから――
後半、全体の世界観とか遺跡の部分では、ワルツを主体に使ったんですが、そんな中、タンゴは暫くかけなくて、25話でパライエッタが自分の性別を語るシーンで、フルに流したんですが、観ている人が「かかるのを待ってたんだよ!」って思っていただけたら、いいなと実は思っていました。そこまで引っぱりたいなという思いはありましたね。1回切って、どこかの“ここぞ”という部分でかけるという。
――引用ここまで――
くやしいけどやられたね.ええ,正直に言えばタンゴ待ってましたとも.

111_18

112_11

113_13

114_5


117_4

118_18

119_15

120_14


121_15

122_10

123_6

124_9

« シムーン 25話 パル | トップページ | IE7日本語版が公式リリース »

アニメ・コミック」カテゴリの記事

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: シムーン 26話 彼女達の肖像:

« シムーン 25話 パル | トップページ | IE7日本語版が公式リリース »


2024年8月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
無料ブログはココログ

プライバシーポリシー