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ラストで魔法が効かない(エルザのネックレスが燃える)という珍しい展開．実際には「仕様どおりの動作」だったのですけど．何でも魔法があれば自分の思いどおりになる，という今までの展開と違ったストーリーが良いですね．

Aパート．キャメロット(cv.杉山佳寿子)がファンゴ(cv.坂巻亮祐)を乱暴者と吹聴しますが，トゥルース(cv.羽多野渉)とエルザ(cv.川澄綾子)はお客様としてもてなします．おひさまの国の国王と王妃がグレーテル星のプリンスに接するわけですから当然のことなんですが，国の代表らしい振る舞いはさすがです．ああ，このシーンですかさず「ファンゴはそんな人じゃないよ！みんながファンゴのこと知らないだけなの！」とファイン(cv.小島めぐみ)とレイン(cv.後藤邑子)がフォローを入れたのも忘れちゃいけません．
お客様であるエリザベータ(cv.丸山優子)とファンゴに自らお茶を入れるエルザを観ていて．こういう「きれいでよく気が付く女性」は3次元にはいなくなったなあ，と思いましたね．だから世の漢たちは2次元に走るのだとも．

Bパート．2度目に観てネックレスが燃える場面を無音にしているのに気付きました．あえて無音にすることで画面に注意を引く演出はレベルが高い．このシーンを観ている段階では「この後，バリアに守られたネックレスが浮上してくるのだろう．」と気楽に思っていたのですが，どうも本当に燃えたらしい，というところで視聴者も疑問に思う．で，エルザが「いいえ，魔法は効いたんだと思うわ．魔法はネックレスじゃなく，ちゃんとあなた達を守ってくれた．そう．わたしにとって本当に大切なのはファイン，レイン，あなた達ですもの．」と，種明かし．ニクイ展開だ．

トゥルースも「ファンゴ．ファインとレインのために頑張ってくれたんだろう．ありがとう」と膝をついて目線を同じ高さにして語りかけ，最後にポンと肩を叩いて去っていく．さりげないシーンですが，ベタベタしていなくて漢同士らしいシーンが好印象です．

最近のエドワルド(cv.矢薙直樹)は策が小ぢんまりとして，ネクラになっているようだ．そのせいかちょっとウザい印象が強くなりました．今回の策はエルザのネックレスを捨てるくらいだし．まあ，それもかなり悪いことなんですが，影響範囲が小さい．以前は，世の中全てを悪に染めるような勢いがあったくらいだし．なんかトーマ(cv.立花慎之介)が抜けてから落ちぶれたように見えます．