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OPをカットし，アバンから製作とかの文字が入るという何やら最終回を思わせる始まり方．原作でも盛り上がる部分ですから製作側も気合が入っています．これだけ高いレベルで作られているなら，放送順序を入れ替えずに放送した方が視聴者の食いつきも良かっただろうに(まあ，入れ替えても十分に視聴者が食いついていますけど)．

しかし，原作既読者だからか，朝倉涼子(cv.桑谷夏子)を見るとこっちまで「ビクッ」と警戒してしまう．
その朝倉涼子がキョン(cv.杉田智和)に切りつけるシーン．画面に向かって3,4メートル飛ぶように向かってくる部分が約20コマ(2/3秒)で描かれている．その後のキョンが避けるシーンをスローにする等，緩急をつけた描き方は秀逸．このシーンをコマ送りで見るとナイフを持ち替えたりしていて細かい描写を見ることができる．だけど標準速で見ている分には認識できないので，ちょっともったいない感じもしますが．
朝倉涼子と長門有希(cv.茅原実里)の攻防シーンもアニメだからこそできる，というくらい秀逸な出来ばえ．

昼休みの朝比奈みくる(大)(cv.後藤邑子)登場シーン．「特盛！」のセリフはアニメオリジナル．しかし，朝比奈みくる(大)の声，(小)と明らかに年齢が違う．この演じ分けもすごいね．声に大人の色気もきっちりのせてるし．

最近プリンセス・プリンセスやハチクロみたいなコミック→アニメ化→実写化という流れが流行っていますが，この作品に関してはアニメ化で止めておいた方が良さそうだ．実写では，今回のような特撮まがいのシーンが安っぽくなるだろうし，朝比奈みくる(小)と朝比奈みくる(大)の二役を演じ分けできる女優もいないからな．