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富士通の経営方針説明会のニュースリリースを見て思い出しました．デスクトップ向けの3.5インチHDDは撤退していたのだね．数年前に樹脂の不良でHDD故障が多発し，HDD交換する事件があったせいでしょう．

私の担当していた顧客(中小企業ですけど)も，そのHDDを使った某有名メーカー製パソコン(富士通じゃないよ)を知らずに買っていました．別に故障は起きていませんでしたけど．
実はその某メーカー(何百〜千台単位で買ってくれる)大企業や金融系，官公庁に対しては無料でHDD交換を行っていました．HDDの故障有無にかかわらず全数交換です．保守サービス会社が顧客業務に影響を与えないよう休日や時間外を使い，HDDコピー機を客先に持ち込んで交換するというデータ移行サービス付きでです．
で，たまたまそこの職員とわたしの担当する顧客先の職員が親しかったのが拙かった．会社でHDD交換があったという話題になり，同じ機種を使ってるお前のところも来たか？と．
わたしの担当していた顧客は，某パソコンメーカーから見れば中小企業にカテゴライズされるため，HDD無料交換の対象外でした．当然，そんな交換の話は知りません．担当営業もしかり(大企業や官公庁向けの営業部署は違うから)．担当営業があわてて調べ，自分の顧客は対象外だと知りました．
そのメーカーの見解としては，中小企業のPCで富士通製HDDの故障が起きたら，通常の保守契約の範囲で修理という形を取れ，保守契約が無ければ有償修理で応じろ，というものでした．
当然ですが，中小企業とはいえ仕事で使う大事なサーバやパソコンです．その某パソコンメーカーとは，サーバとパソコンの保守契約も結んであります．それなのに，その保守サービスでは，故障したHDDを交換してもデータの移行サービスは契約範囲外です(そもそも，データの移行保障までするような保守サービスは一般には存在しない)．

有名メーカーのパソコンだから安心？いえいえ，大企業だからこそもみ消しなんかは得意なものですよ．広告収入で飯を食ってるメディアなんかは首根っこを掴まれているようなものですし．