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わたしの隣の席の新人さん，入社17年の先輩からWindows上のCOBOLプログラムの作成で指導を受けている．この新人さん，入社するまでパソコンを使ったことが無かった．WordやExcelて何ですか？てな状態で入社してきた．だから，4月の時点で，シフトキーを押しながらキーを押して記号を入力させるなんて指導もしたわけで．まあ，入社させるソフトハウスも問題なんだけどね．そんでもって，2週間足らずの研修で現場に投入するのも問題だけどね．でも，それが通ってしまうのは，新卒でプログラム組めなくても名刺にはシステムエンジニアってきちんと入ってて，客先に連れて行けばきちんと1人月分の売上げが立ってしまうという，この業界自体が問題でもあるのだけれど．
入社前，3人家族なのに，パソコンが7台ある家(実家にいた頃の話ですが)に住んでいたわたしからすると，まるで別世界の会話が聞けます．いえ，今の一人暮らしでも，パソコンは4台あるので，住んでいる人間よりパソコンが多い暮らしは変わっていませんけど．

今日の新人君，コンパイルが通らなくてソースを修正していました．ソース中のリテラル(定数)を直さなくてはならなくなって，早速，新人君はエディタの置換で変更しようとした．しかし，修正対象の文字列が3桁の数字だったので，指導役の先輩は慌てて置換を止めさせた．3桁の数字なんてどんなマッチングで置換されるか分からないからね．意図しない部分まで置換される可能性が大きいからだ．その数字の修正が終わった後，先輩，いきなりがっくりきてます．なんとIF文にEND-IFが無い．つまり，IF文が閉じてない．だからTHEN以降の処理と，IF文の次の処理がくっついてしまっている．プログラミングというか，なんというか，それ以前の段階に致命的な問題があるような気がするんですけど．

#ひどい．ひどすぎるぞ．この会社．

パソコンを使ったことが無い社員を入社させるようになったのは，わたしのようなパソコンが得意で趣味の延長で入った社員が使いにくかったからかな．パソコンが得意な連中は，ある程度独自のスタイル，ポリシーを持っていて，組織としては使いにくいと思われたのかねえ．かといって，何も知らないまっさらな人間を入れるのは育てるのが大変だし，適性があるかどうかも分からんからなあ，それもどうかと思うぞ．