サポート切れにもかかわらずWindows NTが使われる理由 (3/3)
以下は上記記事からの引用
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「別にまだまだ使えるから、代える必要がない」という理由は、裏を返せば2世代前のOSでも問題なく使えるソリューションを使い続けていることにも通じる。言い換えれば、旧態依然としたソリューションを使い続け、戦略的活用がなされていないことではないのか?
つまり、企業戦略的な新ソリューションの導入が行われていれば、自然とOSもアップデートされているはずだということだ。第一、企業経営、コアコンピタンスにかかわる部分にITが採用されている場合、そのサポートがないことほど大きな不安要素はないだろう。
戦略系ソリューションの導入は、この10年間ほとんど進んでいない。どうにかして導入すべきだ、活用すべきだと述べても読者に対して、喉に刺さった骨のような違和感を残すことになりかねない。
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古いOS(サーバ)を使い続けること=戦略的活用をしていない.と短絡的に結論付けるのは,あまりに稚拙な展開ではないか.
OSは古いままで(耐用年数ぎりぎりまで)新しいアプリケーションを開発するケースはままある.また,戦略的活用はアプリケーションで語られるべきであり,OS自体はその土台(単なる道具)に過ぎず,OSが新しいか古いかは活用方法とは切り離して考えるべきといえよう.
ベンダーの中の人として言うと,OSを変える=サーバを変えるというケースがほとんどのため,OSをアップグレードしてまでサーバを使い続けるケースは少ない(検証に費用が掛かるし面倒だ).なぜOSをアップグレードしないかというと,費用対効果で見たメリットが見えないからだ.OSを変えてもアプリケーションはそのまま乗せ替えとなると,金を出すユーザからは見た目が変わらず,金ばっか使って何も変わらないので稟議が通りにくい.それから,既存サーバに新しいアプリケーションを載せることになってもOSまで替える理由もない.
古いOSが使われ続けるのは,資産管理上ハードの耐用年数ぎりぎり(または越えて)まで使い続けることが多いというのもあるだろう(耐用年数前の償却は事務処理上面倒なので,サーバとして使わない場合,償却まで火を入れないか,ファイルサーバ,一般のPCなどに転用するケースが多い).
判りやすい例えを出すなら携帯電話.普段使っている携帯電話のOSが何で,バージョンがいくつかなんてほとんどの人は知らないで使っている.普通のユーザからすれば,OSなんか何でも良いんですよ.バージョンが古くても構わない.自分の使いたい機能(アプリケーション)さえ提供されているか否かが重要なんですよ.確かに新しいOSを積んだ携帯は革新的なアプリケーションを積んでいます.でも,その革新的なアプリケーションはユーザが欲しているものかね?使われない機能の方が多くないか?今でも旧態依然としたモノクロ液晶の古い機種を使っている人はいるけど,その人にとってはそれで十分だし,革新的な最新機種を押し付けても無意味だよね.