映画 奇跡の人
サリバン先生役のアン・バンクロフト氏が亡くなったということで,追悼番組として放送されたNHK BS衛星映画劇場を録画で視聴.
1962年の作品で,わたしが生まれる5年前の作品.普通なら見ないですが,ガラスの仮面(コミック)を読んだからには俄然見たくなるというもの.
ヘレン役(パティ・デューク氏)は本当に目が見えないんじゃないか?と思うくらい上手です.終わりの方になると表情が出てきて「ああ,随分と変わったな」と思わせるあたりも印象的.
それから,ヘレンの母ケイト・ケラー(インガ・スウェンソン氏)の演技も母親らしい目を引くものがありました.厳しいサリバン先生との対比で描かれるためでしょうね.
ヘレンの兄は最初印象が悪いですが,発言内容からして,一般人の物の見方を(観る人に代わって)代弁しているように見えます.
映画の冒頭,ヘレンが人形と自分に目があると認識するシーン,やはり(コミック版の)マヤちゃんの緩急をつけた演技の方が目を引くでしょうね.映画のボタンを目に見立てた描写もなかなか良いですけど.
映画の最後の奇跡のシーン.音響が控えめです.じわじわ盛り上がっていく感じの音楽で,あくまで演技の引き立て役という扱いです.最近の映画のように音響でごまかしてしまう手法に慣れていると,随分あっさりした印象でした.
マヤちゃんはヘレン役で助演女優賞をとって大河ドラマに出るんですけど,現実の大河ドラマのダメっぷりはなんだかね.いやここ数年,視聴率のために主役に人気タレントを使い始めてから,脇役の演技が光る分だけ主役のダメさが引き立つのがなんとも.
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